Second Lifeがエンジニアに受けない十分な理由
- Second Lifeはオープンではない(というイメージ)
- Second Lifeはハック(≠クラック)できない(というイメージ)
エンジニアはいじりまわすのが好きだ。Second Lifeの世界はいじりまわせる感覚が圧倒的に足りないのだと思う。オープンでない、ハックできないというイメージは3Dが与えている面もあるんじゃないかと思う。3D でレンダリングされてしまうとその先の再利用性とか、ほとんど考えの及ばない世界になってしまう。一応APIみたいなものもあるらしいが、恐らくこういう世界で開発のモチベーションが上がる人は珍しいのだろう。
- Second LifeはVirtual world にReal worldのパラダイムを持ち込んでいる
巨視的に見ると、エンジニアが普段やっている仕事の多くは、Real worldで行ってきた活動を Virtual world で実現する仕事だ。Virtual world に移した実現を行う目的は、 Real world にあった制約から抜け出て仕事をするためだ。Virtual world に Real world の制約を適用した世界は、エンジニアが活動したい世界ではないと思う。
- エンジニアは3Dなんて好きじゃない
人によっては3Dがキャッチーに見えるという人もいるんだろう。でも多くのエンジニアにとってはそうではない。極端な例かもしれないけど、ゲームがどんどんグラフィカルになっていった時代にまだRogueやっている人がたくさん(?)いるような世界だ。たぶんエンジニアが好きなのは「意味論的にリッチな表現」なんだと思う。時にそれはものすごく寡黙に映ったりもする。3Dはデータ量とかCPUパワーとかはリッチに消費しているけど、意味論的なリッチさにはほとんど貢献しておらず、むしろ再利用性(これは1.の理由とも関係がある)が低いという意味であまり歓迎されない。
誰かRogue-like Second Lifeとか作らないかな。そっちの方が受けるかもよ。
と、ここまで書いておきながら、おれエンジニアじゃなかった。ただの無職だった。
これに関してで。
http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=2281
*1:実際のところSecond Lifeについてはよくわかってないのでひどい勘違いをしているかもしれない。